御朱印を集めている方の中には何時間も並んで苦労して手に入れた御朱印、期間限定でもう2度といただけない御朱印、旅先で手に入れた御朱印など思い出に残る御朱印がいくつかあるのではないでしょうか。
しかしそれらの思い出の御朱印も御朱印帳がいっぱいになるとどこかに収納され忘れられていきます。せっかくいただいた思い出の御朱印を家に眠らせたままにしていませんか?
そこでこの記事では思い出の御朱印を日常生活に活かせる「見開き御朱印帳額」を紹介します。御朱印帳を切ることなく飾ることができる見開き2面の御朱印を見せる御朱印帳額です。実際に購入したものをレビューしますので、御朱印を飾ってみたい方の参考になればよいかと思います。
御朱印によっては文字がきれいな御朱印、絵入りの御朱印、また季節によって趣向を凝らしたものなど華やかなものもあるかと思います。集めた御朱印を部屋のインテリアとして飾り、日常生活の中に思い出の御朱印を活かしてみませんか。
[ もくじ ]
株式会社やまもく「見開き御朱印帳額」徹底レビュー
今回紹介するのは株式会社やまもくが販売する「見開き御朱印帳額」という商品です。
株式会社やまもくは1951年(昭和26年)から岐阜県山県市で木工所を営んでいる会社。「日本の壁を楽しく」をコンセプトに、オリジナル額縁などを制作しています。
岐阜県には日本の「家具の6大産地」の1つ、高山市(飛騨高山)があり木工品の生産も盛んです。
各種ショッピングサイトには株式会社やまもくではなく「岐阜の木工屋」という名前で出品されています。ここからはこの商品を実際に使ってみて感じたことを徹底的にレビューしていきます。
この記事の結論を最初に述べると、この商品は「思い出の御朱印を大切に飾りたい人」におすすめです。
大切にしたい御朱印がありそれをなるべく傷めることなく飾りたい方はこの「見開き御朱印帳額」を検討してみてください。
個人的評価 : 4★★★★★
品質には満足しました。さすが専門店が造る職人の手が入った商品です。価格面と立てかけ用のスタンドが付いていたら個人的にもう少し使いやすかったので評価は★4にしました。
「見開き御朱印帳額」2面飾り用、商品の詳細
商品名 | 見開き御朱印帳額【2面飾り用】 |
サイズ | W334×H248×D50mm(外寸) W286×H200×D33mm(内寸) |
重さ | 1.3kg |
色 | ナチュラル木目・こげ茶木目・白木目 |
素 材 | [フレーム部] MDFに化粧シートをラッピング [保護面] アクリル板 [裏板] MDF |
生産地 | 日本 |
販 売 | 株式会社やまもく / 岐阜の木工屋 |
価 格 | 7,260円(税込) |
「見開き御朱印帳額」2面飾り用は御朱印帳見開き2面の御朱印を見せて飾る額縁です。御朱印帳を切らずに飾れます。額の他には固定用のスポンジ・壁掛けひもが付属します。
色はナチュラル木目・こげ茶木目・白木目の3色。ナチュラルなインテリアならナチュラル木目が、シックなインテリアならこげ茶木目が、モダンなインテリアなら白木目が合う感じでしょうか。今回はナチュラル木目を購入しました。
使われている素材はMDF(Medium Density Fiberboard/ミディアム・デンシディ・ファイバーボード)という木質ボードの一種で、細かく粉砕した木材等を板状に成形したもの。軽くて強度があり住宅や家具で多く使われる素材です。
目に触れる部分は全て柾目(まさめ)の木目の化粧シートで覆われています。柾目は木目が直線的で落ち着いているので全体がすっきりと見えます。
配送対応と商品の包装
Amazonで購入した際は「通常4~5日以内に発送します」となっていましたが、入金から2日で丁寧な梱包で届きました。
開封した感想、ファースト・インプレッション
今回購入したのは「ナチュラル木目」という色で、開封して初めに感じたのはパソコンで見ていた色よりも白っぽく感じました。Amazonのサンプル画像より手元に届いた商品はさらに白っぽい木目でした。
サンプル画像では気づきませんでしたが、額の厚みが50mmと結構しっかりしていて重厚感があります。これまで見てきた額はフレーム部分が華奢なものが多かったので50mmの厚みはかなり太く感じました。
使われている素材はMDFですが目に触れる部分は木目のきれいな化粧シートが貼られているので高級感があります。素人には木材だといわれても分かりません。ファースト・インプレッションは頑丈そうな額という感じです。
付属品
梱包されたダンボールの外箱を開けると説明書が1枚、中に入っている額を取り出し裏板を開けるとスポンジ(W203×H134×D30mm)と壁掛け用の紐が付属していました。
裏板は御朱印帳を飾るときの背景色として白とグレー、表裏どちらでも使うことができます。
見開き御朱印帳額のメリット
見開き御朱印帳額のメリットは以下の3点です。
- 専門店ならではの高品質な造り
- 御朱印帳を切らなくていい
- 豊富なバリエーション
①専門店ならではの高品質な造り
オリジナル額縁を造り続けている専門店ならではの高品質な造りになっています。見た目は徹底的にシンプルで細部も丁寧な仕上げになっています。
専用機械を活用しフレームカット・角の仕上げ・ネジ閉めなどは3人の職人による手作業で造られています。安価な額とは違って接合部分は少しのズレもありません。内側にも目に触れる部分にはしっかりと化粧シートが貼られています。
②御朱印帳を切らなくていい
御朱印を集めている人の中には御朱印帳にもこだわりを持っている方もいると思います。自分のお気に入りの御朱印帳を切ってまで御朱印を飾ろうとする人は少ないと思います。
見開き御朱印帳額は御朱印帳を切ることなく飾ることができます。飾りたい御朱印の気分が変わったときも簡単に取り替えることができます。使用中の御朱印帳にお気に入りの御朱印をいただくことができたら一時的に飾っておき、また取り出して御朱印巡りに持ち出すこともできます。
③豊富なバリエーション
今回紹介するものは見開き御朱印帳額の2面飾り用です。これに加え4・6面飾り用まであり、最大で6面御朱印を飾ることができます。色も3色から選べ、さらに別バージョンでは日焼けの劣化を防ぐことができるUVカットアクリル板仕様もあります。
見開き御朱印帳額のデメリット
見開き御朱印帳額のデメリットは以下の3点です。
- 価格が高い
- 立てかけ用スタンドなし
- 重い
①価格が高い
見開き御朱印帳額の価格は最も安い仕様で7,260円(税込)です。写真や絵画を飾る額と比べれば高めのお値段に感じます。
御朱印を飾るという特別な用途のため高価になっているのでしょうか。木工職人による手作業の工程がある国産品であるためお値段が上がっているのかもしれません。
また裏面の留め具が以前は金属製でしたがプラスチック製に変わりました。この点は少しでも価格に反映してほしいものです。
②立てかけ用スタンドなし
ものづくりのコンセプトが「日本の壁を楽しく」ということなので壁に掛けて飾るのが基本です。立てかけて飾る用のスタンドはないので、平面に置いて飾るには壁際に置くなど工夫が必要です。
賃貸マンションなど壁に穴を開けたくない人もいると思うので自立できるようなスタンドが付いていればもう少し気軽に飾れると感じました。ただ額の厚みが50mmあるので平面に置くと自立します。他のものが触れない場所なら立てて飾れます。
③重い
重さ1.3kgと片手で持つと結構重く感じます。その重さゆえに気軽に壁に掛けるのは気が引けます。ちゃんとこの重量に耐えれるフックを用意しないといけません。
もし落下しても造りは頑丈なので中の御朱印帳は大丈夫だと思いますが、この額の下には簡単に潰れるものは置かない方がいいと思います。
2面飾り用でこの重さなので4・6面飾り用の購入を考える場合は安全に設置できる場所があるのか注意が必要です。
他社商品との比較
株式会社やまもく「見開き御朱印帳額」のデメリットを補った類似商品、ケンコー(Kenko)の「御朱印帳ディスプレイフレーム」というものを見つけたので比較表を作ってみました。
商品名 | 2面飾り 価格 | 色 | 背景色 | 保護面 | 立てかけスタンド | サイズ |
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見開き御朱印帳額 販売:株式会社やまもく | 7,260 円(税込) | 3色(ナチュラル木目・こげ茶木目・白木目) | 白・グレー | アクリル | なし | 2面・4面・6面 |
御朱印帳ディスプレイフレーム 販売:ケンコー(Kenko) | 4,521円(税込) | 2色(ナチュラル•ブラウン) | 紺・えんじ | ガラス | あり | 2面・4面 |
株式会社やまもくはオリジナル額縁の専門店でケンコーは光学製品の専門メーカーという違いがあります。この商品と比較して気に入った方を購入されてもよいかと思います。
株式会社やまもく「見開き御朱印帳額」がちょっと高いな…立てかけるスタンドがあった方がいいなと思った方はこちらをご検討ください。
大きな違いは価格と立てかけスタンドの有無。小さな違いは御朱印の背景色となる色と保護面がアクリルかガラスの違いです。
見開き御朱印帳額の使い方を検証
ここからは見開き御朱印帳額の使い方と、どのように使うのがよいのかを私が集めた京都のお寺の御朱印を使って試してみました。
どこのお寺の御朱印かも参考までに表記しておきます。額の中に入っている御朱印についてさらに詳しく知りたい方はお寺の名前にリンクを付けておくのでそちらからどうぞ。
見開き御朱印帳額の使い方
①見開き御朱印帳額を後ろ向きに置き裏板をはずす。
②額の中に御朱印帳の見せたい面を後ろ向きにセットし、押さえのスポンジを置く。
③背景色白かグレーを選択し裏板を固定、壁掛け用の紐を金具に通し壁に掛ける。
縦にも飾れるように縦用の紐を通す金具もついています。
御朱印帳大きいサイズと小さいサイズ、見え方の比較
御朱印帳には大きいサイズ(およそ縦180×横120mm)と小さいサイズ(およそ縦160×横110mm)があるのでそれぞれどのように見えるか額の中に入れて比較してみます。
大きいサイズの御朱印帳
御朱印[左]聖護院門跡・[右]実相院門跡
大きいサイズの御朱印帳をセットすると上と下の空間が少なくちょっと窮屈な感じがします。
小さいサイズの御朱印帳
御朱印・霊鑑寺門跡
小さいサイズの御朱印帳をセットすると周りに十分な余白があるので窮屈さは感じません。
背景色の比較
裏板の背景色は白とグレーの2色。それぞれどのように見えるか比較します。御朱印帳は各色ともに大きいサイズで、御朱印は禅林寺(永観堂)のものを入れています。
背景色白
インテリアに馴染むようにスッキリと見せたい場合は背景色が白の方がいいと思います。またかわいい御朱印、柔らかい文字の御朱印には白の方が似合います。
背景色グレー
御朱印をより強調したい場合は背景色がグレーの方がいいと思います。またかっこいい御朱印、迫力のある文字の御朱印にはグレーの方が似合います。
見開き御朱印帳額のおすすめの使い方
別の所の御朱印を2つ並べて見せるのでもいいですが、せっかく見開きで飾ることができるので2面を使った御朱印を見せる方法を考えました。
普段の御朱印巡りも見開きで御朱印をいただくことを考えておけば、飾った場合もきれいに収まります。
①イラスト入りの御朱印を飾る
御朱印・妙心寺塔頭大雄院
イラスト入りの御朱印は大抵御朱印帳見開き2面を使って書かれることが多いのでこの額なら見開きで飾れるので御朱印が映えます。
②御朱印と御詠歌をセットで飾る
御朱印・清水寺(右ページ御朱印・左ページ御詠歌)
霊場巡りの御朱印、例えば西国三十三所などであれば御朱印と一緒に御詠歌も御朱印帳に書いてもらうことができます。その2つを見開きでいただいておけば、飾った時もまとまって見えます。
③季節ごとの御朱印を飾る
御朱印・妙円寺(松ヶ崎大黒天) ひな祭り
季節ごとに限定でいただくことができる御朱印を飾ってみるのもいいかと思います。毎年やってくる季節の行事なら過去にいただいた御朱印も活かすことができます。
使ってみた感想と興味を持った方への選択肢
やはり額に入れるとより御朱印がより美しく見えます。しまっていた御朱印帳の中からもう一度お気に入りの御朱印を選ぶ楽しみが増えました。
保護面のアクリルは動かない仕様になっています。ついてしまった指紋はティッシュで拭けば簡単に取れます。
御朱印帳が中でズレるのではないかと思い何度も上下左右に振ってみましたがスポンジの固定が強くズレることはありませんでした。しかし動かないのはよいことなのですがスポンジが厚いため裏面の留め具が少し反ってしまいます。長時間そのまま放置して置くと変形してしまうのではないかという不安は残りました。
見開き御朱印帳額はこんな人におすすめ
見開き御朱印帳額は「価格は少し高くても造りがしっかりした額に思い出の御朱印を大切に飾りたい人」におすすめです。
オリジナル額縁の専門店が造る見開き御朱印帳額は、シンプルで細部の仕上げも丁寧で額の厚みは50mmと厚く頑丈。もし壁から落ちたとしても中の御朱印帳は傷つかないと思います。保護面がアクリルなので割れたとしても安全です。
さらに別バージョンのUVカットアクリル板仕様なら日焼けからも御朱印を守れます。
見開き御朱印帳額のサイズ展開
見開き御朱印帳額には今回レビューした2面飾り用の他に、4面・6面飾り用もあります。
飾りたい御朱印の数に合わせて好きなサイズと色を選んでください。
2面飾り用(こげ茶木目)
4面飾り用(白木目)
6面飾り用(ナチュラル木目)
別バージョン【UVカットアクリル板仕様】
見開き御朱印帳額には表面のカバーが通常のアクリル板のほかに、UVカットアクリル板仕様もあります。少し価格が上がってしまいますが日焼けによる劣化が気になる方はこちらの方がよいかもしれません。
商品名「見開き御朱印帳額」 | 2面 | 4面 | 6面 |
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通常版 | 7,260円(税込) | 9,680円(税込) | 11,120円(税込) |
UVカットアクリル板仕様 | 8,360円(税込) | 10,780円(税込) | 14,300円(税込) |
2面飾り用(白木目)
4面飾り用(ナチュラル木目)
6面飾り用(こげ茶木目)