京都の尼門跡寺院の1つ霊鑑寺は銀閣寺から永観堂までの中間あたりにあります。
哲学の道から行くことができ、特別公開の時には看板があるので哲学の道沿いを歩いていれば初めてでも発見できると思います。
霊鑑寺は基本的に毎年春と秋の数週間のみ公開される通常非公開のお寺です。春・秋の特別公開の時だけ御朱印がいただけます。
春は100種類以上ある椿の花が咲き、秋は紅葉が苔の上に落ち美しい景色を見せてくれます。
椿の寺として知られており特に日光椿(じっこうつばき)が有名。初めて行く場合は椿の花が咲く春の特別公開がおすすめです。女子旅にもおすすめできる花の綺麗なお寺です。
霊鑑寺春の特別公開の拝観内容に興味がある方は下記のリンクよりどうぞ↓
【京都】霊鑑寺2020年春の御朱印と拝観内容【犬好きにもおすすめのお寺】
[ もくじ ]
霊鑑寺御朱印の種類
霊鑑寺の御朱印は拝観受付ではなく御朱印受付にて先に御朱印帳を預けて番号札をもらい拝観後に受け取るスタイルです。
御朱印受付には看板犬ゴールデンレトリバーのなみちゃんがいるのですぐわかると思います。
霊鑑寺の御朱印は①直書きと②書き置きの2つのタイプがあります。
①直書き御朱印
直書き御朱印とは自分が持っている御朱印帳に手書きしてもらえる御朱印のことです。
霊鑑寺で直書きしてもらえる御朱印はご本尊の御朱印と洛陽十二支妙見めぐりの御朱印の2種類が基本で、年によっては他に追加される御朱印もあります。
洛陽十二支妙見めぐりの御朱印はサンプルが出ていないのでお願いしないと書いてもらうことができません。
直書き御朱印は書ける人がいない場合書き置きの御朱印になります。
御朱印帳にどうしても書いてもらいたい場合は注意が必要です。電話などで事前に書ける人がいるか確認してから訪問するのがおすすめです。
直書きの御朱印は基本的に毎年変わらないものなので春と秋の特別公開のどちらでも同じものがいただけます。
②書き置き御朱印
書き置き御朱印とは1枚の紙に御朱印があらかじめ書かれており、後で自分の御朱印帳に貼るタイプの御朱印のことです。
自分の持っている御朱印帳に書いてもらうことはできません。
書き置きの御朱印は春・秋の特別公開ごとに多数用意されていますが、基本的にその時だけのものとなっており、次の年に同じものはいただけません。
春と秋でもデザインが異なるので、春の特別公開の書き置きの御朱印は秋の特別公開ではいただくことができません。
[ 霊鑑寺の御朱印2016〜2024年注意事項 ]
◆この記事では春の特別公開の時にいただいた直書き御朱印を中心に紹介します。
◆掲載している御朱印は霊鑑寺でいただけるすべての御朱印ではありません。いただいていないもの(主に書き置き)も多数あります。
◆2024年4月現在では書いていただけない御朱印も含まれています。
2016年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2016年3月26日(土)〜4月10日(日)
(左)鹿ヶ谷妙見宮 300円 (右)如意輪観世音 300円
まだ霊鑑寺がそれほど有名でない時の御朱印。
ご本尊の御朱印「如意輪観世音」と洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「鹿ヶ谷妙見宮」。
2016年春の特別公開の御朱印は直書きのみでした。
2017年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2017年3月25日(土)〜4月9日(日)
日光椿 300円
ご本尊の御朱印「如意輪観世音」と洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「鹿ヶ谷妙見宮」に加えて2017年春の特別公開では新たに霊鑑寺を代表する椿「日光椿」が書いてもらえるようになりました。
2017年春の特別公開より御朱印に椿のスタンプが押されるようになりました。
この時の御朱印も直書きのみです。
2018年 春の特別公開の御朱印と御朱印帳
期間 : 2018年3月24日(土)〜4月8日(日)
(左)南無妙見大菩薩 300円 (右)観世音 300円
ご本尊の御朱印が「如意輪観世音」から「観世音」の省略され、椿のスタンプがより華やかになりました。
洛陽十二支妙見めぐりの御朱印も「鹿ヶ谷妙見宮」から「南無妙見大菩薩」に変更、霊鑑寺は御所から見て卯の方角にあるため卯の印が押されています。
2018年春の特別公開では「日光椿」の書き置きの御朱印も出ていました。
霊鑑寺オリジナル御朱印帳
2018年に初めて霊鑑寺オリジナルの御朱印帳が5冊同時に販売されました。すべて小さいサイズの御朱印帳になります。
5冊とも凝った作りになっており他ではなかなか手に入らない御朱印帳になっています。
ここで紹介する御朱印帳は5冊の中でも最も渋い1冊です。この御朱印帳の値段は2500円、2020年春の特別公開の時にも見本が出ていたのでまだ在庫はあるようです。
写真では黒くなってしまっている部分は金の箔押しになっています。
御朱印帳詳細
デザイン : 仁孝天皇の皇后御遺物 衝立 古秀筆
サイズ : 小さいサイズ (縦約16×横約11cm)
紙の色 : うす茶色
ページ数 : 表18ページ(1〜5ページ御朱印記入済み) 裏23ページ
価 格 : 2,500円 ※1〜5ページの御朱印代込み
紙の色がうす茶色で御朱印を書く所にあらかじめ菊紋と葵紋が全ページ印刷されています。
御朱印帳の1〜5ページにはすでに御朱印が記入済みです。
(左)1ページ 旧谷御所 (右)表紙裏 後水尾天皇の和歌
2・3ページ 日光椿
4・5ページ 南無観世音(絵入り)
2018年以降はこの御朱印帳を使用しているので御朱印の背景(紙の色)がうす茶色になっています。普通の御朱印帳であれば背景は白かベージュになります。
2019年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2019年3月21日(木・祝)〜4月7日(日)
(左)散椿 300円 (右)観世音 300円
ご本尊の御朱印「観世音」に以前は椿のスタンプが押されていましたが2019年には椿のシールになりました。
洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「南無妙見大菩薩」に加え「散椿」の御朱印も書いていただくことができました。
2019年春の特別公開では「日光椿・月光椿」の見開きサイズの書き置きの御朱印と「散椿」・「如意輪観世音」の片面サイズの書き置きの御朱印も出ていました。
2020年の御朱印
2020年は春の特別公開の前に京の冬の旅でも霊鑑寺の特別公開があり、春・秋の特別公開では見ることができない奥書院が特別に公開されていました。
第54回 京の冬の旅
期間 : 2020年1月10日(金)〜3月8日(日)
(左)院御所旧殿 400円 書き置き (右)紅霞亭 400円 書き置き
直書きのご本尊の御朱印「観世音」と洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「南無妙見大菩薩」に加えて、京の冬の旅特別公開の奥書院がモチーフの御朱印が書き置きのみで2種類出ていました。
後西天皇の院御所の御殿を移築した書院の御朱印、院御所旧殿(いんごしょきゅうでん)と京の冬の旅36年ぶりに公開となった奥書院一の間紅霞亭(こうかてい)の御朱印。
2つの御朱印には奥書院天井の龍と鳳凰の文様の印が押されています。
春の特別公開
期間 : 2020年3月20日(金・祝)~4月5日(日)
(左)南無妙見大菩薩 300円 (右)観世音 300円
ご本尊の御朱印「観世音」の文字の後ろの印が2020年には椿の印に変わっています。また以前は椿のシールが貼られていましたが、2020年にはまた椿のスタンプに戻りました。
洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「南無妙見大菩薩」の文字の後ろの印が以前のものから第54回京の冬の旅の御朱印で使われた龍と鳳凰の文様の印に変わっています。
2020年春の特別公開では数種類の書き置きの御朱印も出ていました。
比丘尼御所 見開きサイズ400円 書き置き
この御朱印は書き置きのみでこれまでは無かった新しいタイプの見開き(御朱印帳2ページ分)の御朱印です。中央に鹿ヶ谷比丘尼御所(びくにごしょ)と書かれています。
2020年春の特別公開、御朱印まとめ
春の特別公開、霊鑑寺の御朱印の種類は直書き2種類と書き置き4種類です。
すべて合わせると合計6種類の御朱印をいただくことができます。
ただしこの数は2020年春の特別公開だけのものです。
はじめにも書きましたが書き置きの御朱印は春と秋の特別公開ごとに変わります。
直書き御朱印 2種類
◆ご本尊の御朱印「観世音」
◆洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「南無妙見大菩薩」
書き置き御朱印 4種類
【片面サイズ】「日光」・「月光」・「霊鑑寺散椿」の3種類
【見開きサイズ】「比丘尼御所」
2020年春 新作御朱印帳
上の画像左の御朱印帳と右の御朱印帳が2020年春の特別公開で販売された新作の御朱印帳です。(花の写真が表紙のもの2つ)
小さいサイズしかなかった霊鑑寺の御朱印帳に大きいサイズが2冊追加されました。御朱印帳の値段は各2500円。
左の御朱印帳は中の紙がピンク、右の御朱印帳は中の紙が緑とこの御朱印帳も凝った作りになっています。
2021年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2021年3月20日(土)~4月4日(日)
(右)如意輪観世音 400円 (左)観世音 400円
2021年の御朱印はコロナの影響ですべて書き置きのみとなりました。
書き置き御朱印は「観世音」2種と「如意輪観世音」2種の全部で4種類。
上の写真2種類に加えて、白い紙に「観世音」と書かれたもの300円と、赤い紙に「如意輪観世音」と書かれたもの400円がありました。
御朱印帳に直接書いてもらうことができなくなり残念ですがコロナが落ち着くまでは書き置き対応となりそうです。2020年春に発売されていた椿の写真が表紙で、中の紙がピンクの御朱印帳は無くなっていました。
2022年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2022年3月19日(土)~4月10日(日)
観世音 300円
2022年は直書きの御朱印が復活しました。
通常御朱印の「観世音」御朱印帳に書いてもらえました。
いただいてはいませんが、お願いすれば洛陽十二支妙見めぐりの御朱印「南無妙見大菩薩」もおそらく書いてもらうことができたかと思います。
書き置きの御朱印は3種類あったようです。
白い紙に「南無仏」・黄土色の紙に「比丘尼御所」・黒い紙に「衣笠」全て片面サイズで各400円。
私が行った時には「衣笠」のサンプルは出ていませんでした。終了していたのかもしれません。
その他JR東海の花咲く京都キャンペーンに申し込んだ方のみ特別な花御朱印がいただけました。
4月8日花まつりの御朱印?
インスタグラムに投稿されている霊鑑寺の写真を見ているとたまたま4月8日お釈迦様の誕生日に、「降誕会」と書かれた花まつりの御朱印を見つけました。
霊鑑寺には長年通っていますがこの御朱印は初めて見ました。アップしている写真が1枚しか見つからず詳細はわかりませんが気になる人は来年の4月8日に霊鑑寺に行ってみるといただけるかもしれません。
2023年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2023年3月18日(土)~4月9日(日)
(左)南無妙見大菩薩 300円 (右)南無不動尊 300円
2023年は通常御朱印の「観世音」に加え、「南無妙見大菩薩」の御朱印がウサギの印になりリニューアル。そして新たに「南無不動尊」の御朱印が増えました。
通常御朱印の「観世音」・「南無妙見大菩薩」・「南無不動尊」の3種類は御朱印帳に書いてもらえました。(上の写真はそのうちの2つ)
2023年春の御朱印サンプル
直書きしてもらえる上記の3種類の御朱印に加えて、2023年は椿やウサギの形に切り抜かれた書き置き御朱印も出されていました。書き置き御朱印は各400円。
霊鑑寺のオリジナル御朱印帳は、2020年春に販売された新作御朱印帳が2冊ともサンプルから無くなっています。2018年販売開始された旧デザインの御朱印帳が4種類残っていました。
2024年 春の特別公開の御朱印
期間 : 2024年3月20日(水)~4月7日(日)
(左)日光 300円 (右)観世音 300円
2024年は残念ながら書き手の方が不在の日に当たってしまいました。
霊鑑寺は2週間くらいの特別公開ですが書き手の方がいない場合がちょくちょくあります。直書きにこだわりがある方は電話などで確認してから行くのが確実です。
御朱印は「観世音」と「日光」の2種類、書き置きをいただきました。
2023年にあった「南無不動尊」の直書きは無くなっていました。卯年の去年限定だったのかもしれません。霊鑑寺オリジナルの御朱印帳の在庫がほとんど無くなっていたので2025年の春には新しいご朱印帳が追加されるかもしれません。
霊鑑寺の御朱印は文字が綺麗なので、いただいた後は額に入れて旅の思い出をインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか。
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【思い出の御朱印を飾る】御朱印帳を切らずに収納、御朱印帳額をレビュー
霊鑑寺へのアクセス
霊鑑寺 (通常非公開)
住所 : 〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町12
電話 : 075-771-4040
アクセス : 市バス「真如堂前」下車、徒歩約7分