【京都】六角堂の歴史と御朱印[2020年京都国立博物館で秘仏公開]

六角堂本堂

聖徳太子創建と伝わる六角堂は京都のオフィス街にあります。駅からのアクセスもよく境内は無料で入れるので気軽に立ち寄れるお寺です。特別拝観以外は建物の中に入れる所はないので外からの参拝になります。


六角堂の名前の由来は本堂の形が六角形をしていることから。六角形の本堂とその前に拝堂が繋がった建築になっています。隣のビルの上から本堂が六角形の形をしているのが確認できます。


六角堂の正式名称は紫雲山頂法寺。西国三十三所第十八番札所、洛陽三十三所第一番札所、聖徳太子御遺跡霊場第二十五番になっています。

六角堂(頂法寺) 基本情報

寺 名紫雲山 頂法寺(ちょうほうじ)
拝観時間午前6時~午後5時
納経時間午前8時~午後5時
拝観料境内無料
宗 派天台宗系単立
御本尊如意輪観音
アクセス京都市営地下鉄「烏丸御池」駅 5番出口から徒歩3分
阪急京都線「烏丸」駅 21番出口から徒歩5分
駐車場・駐輪場駐車場なし / 納経所横に無料駐輪スペースあり

六角堂の歴史【いけばな発祥の地】

六角堂拝堂

587年聖徳太子が四天王寺を建てるための材木を求めこの地を訪れ、近くの池でを身を清めていたところ、木に掛けていた念持仏の如意輪観音像が動かなくなりお告げによりこの地に祀ったのが六角堂の始まりとされています。


初代住職は遣隋使としても知られる小野妹子。中国から仏前にお花を供えることを学び、それを代々の住職が守り伝えやがて鑑賞する花いけばなが発祥しました。


聖徳太子が身を清めた池のほとりに坊舎(僧侶の住居)があったことから池坊と言われるようになったそうです。六角堂境内から隣接した池坊会館へ入ることができ、3階にあるいけばな資料館(予約制)ではいけばなの歴史を知ることができます。

六角堂の見どころ

太子堂・親鸞堂・石不動

写真左 / 太子堂 写真右 / 親鸞堂

六角堂を創建した聖徳太子を祀る太子堂、親鸞が六角堂に参籠し浄土真宗を開くきっかけとなったことから親鸞像を祀る親鸞堂や石不動を祀るお堂、他にも六角堂鎮守の唐崎社などが境内にあります。

六角堂石不動

石不動

京都の中心「へそ石」

六角堂へそ石

平安京造営の際移動した本堂の基礎石で明治初期まで六角通の上に残されていたそうです。


六角堂が京都の中心にあたることからへそ石と名付けられています。

六角堂の鳩

六角堂の境内には鳩がたくさんいます。かなり人に慣れていて近づいてもほとんど逃げません。


本堂の側面には願い事を書いて鳩の中に入れたものがびっしりと並んでいます。

本堂

六角堂本堂

六角堂の本尊如意輪観音像は秘仏です。

特別に開帳される時以外見ることはできません。

六角堂本尊御前立

本堂では御前立の如意輪観音像に参拝できます。

2020年7月秘仏如意輪観音像公開

京都国立博物館チラシ

写真 : 京都国立博物館チラシ

京都国立博物館で開催される「西国三十三所 草創1300年記念 特別展聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」にて御本尊お前立ちの秘仏如意輪観音像が公開されています。(チラシモノクロ画像の仏像2体)

期間 : 2020年7月23日(木・祝)~9月13日(日)

もともとは2020年の4月に開催される展覧会でしたが新型コロナウイルスの影響により延期。上記の期間に変更されました。


御本尊お前立ち3つの如意輪観音像の1つ、建礼門院ゆかりの小さな仏像で、近くで見れる機会はめったにないことかもしれません。


この像と一対になってもう一つのお前立ちも展示されています。こちらも小さな像なのでぜひ近くで見てみてください。


特別展聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─展覧会の内容を詳しく知りたい方は下記のリンクよりどうぞ↓
西国三十三所を1日で回る!?京都国立博物館の特別展【体験レポート】

六角堂(頂法寺)の御朱印

六角堂でいただける御朱印は5種類あり、すべて300円で御朱印帳に書いてもらうことができます。

納経所には赤と紺の六角堂オリジナル御朱印帳が各1200円で販売されています。


代表的な御朱印は西国三十三所の「六角堂」です。通常の御朱印帳に書いてもらえますが、専用の御朱印帳で西国三十三所を回ると後で見返してもきれいです。

御朱印1・2 : 西国三十三所 第十八番の御朱印とご詠歌

日本最古の巡礼路、主に近畿地方の33箇所の観音霊場を巡る西国三十三所の御朱印とご詠歌です。

①通常・②特別印入り・③月参り巡礼(1日限定)と3つパターンがあります。

①通常の御朱印とご詠歌

六角堂西国三十三所の御朱印

(左)ご詠歌             (右)御朱印 : 六角堂

ご詠歌の文字
「わが思う 心のうちは 六の角 ただ円かれと 祈るなりけり」

②西国三十三所草創1300年記念「特別印」入り

2017年1月から事業終了まで。必要ない場合は先に伝えれば通常のものがいただけます。


六角堂はいけばな発祥の地として左上にいけばなの特別印が押されています。

六角堂西国三十三所特別印入りの御朱印

③西国三十三所草創1300年記念「月参り巡礼」の御朱印(1日限定)

指定された1日のみ観音菩薩をイメージした特別な押印を押してもらえます。1巡目六角堂は2017年9月10日でした。

この時はいつもの納経所ではなく家元道場の方で御朱印が授与されていました。
六角堂は街中にあるのでものすごい人の列ができており、数時間待ちでした。

2019年からは2巡目に入っており、2020年6月20日(土)が六角堂の予定でしたが新型コロナウイルスの影響により延期になっています。

2021年2月現在まだ再開されていません。

六角堂西国三十三所月参りの御朱印

各ページ左上が観音菩薩の特別印、右下に西国三十三所草創1300年記念特別印が押されています。

御朱印3 : 洛陽三十三観音巡礼 第一番

平安時代末期に定められたと伝えられる洛陽三十三所。いくつか廃絶した札所を改め、六角堂から始まる新たな洛陽三十三所が定められています。

左上の再興15周年記念朱印は2021年3月31日(水)まで押してもらえます。

六角堂御朱印洛陽三十三観音巡礼

御朱印4 : 聖徳太子御遺跡霊場 第二十五番

聖徳太子にゆかりのある28箇所の霊場巡り第25番の御朱印。

いただいてはないのですが2022年3月現在、聖徳太子1400年大遠忌で聖徳太子の印が御朱印の左上に押してもらえます。

六角堂聖徳太子御遺跡霊場第二十五番の御朱印

御朱印5 : 石不動尊

六角堂石不動尊の御朱印

六角堂へのアクセス

六角堂 頂法寺

住 所 : 〒604-8134 京都符京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
電 話 : 075-221-2686