京都仁和寺 観音堂の仏像や壁画を公開 【秋季特別公開・期間延長】

観音堂仏像と壁画

2019年11月29日(金)特別公開されている仁和寺観音堂を訪れました。


秋の特別公開が好評だったようで期間が12月8日(日)まで延長になっていまし
た。拝観料を払うと手提げ袋に入った記念品(御守り・散華・ポストカード)をもらえます。


堂内は撮影禁止です。また壁画に手荷物が触れないように注意されていました。

仁和寺観音堂 公開概要

公開場所仁和寺 観音堂(初公開)
公開期間春季 2019年5月15日(水) ~ 7月15日(月・祝)
秋季 2019年9月7日(土) ~ 11月24日(日)※12月8日(日)まで延長
時 間午前9時30分~午後4時30分(午後4時受付終了)
拝観料一般1,000円(記念品付き) 高校生以下無料 
公開内容千手観音
不動明王・降三世明王
風神・雷神
二十八部衆
観音堂内壁画
宗 派真言宗
御本尊千手観音
アクセスJR(嵯峨野線)花園駅より徒歩約15分もしくはタクシーにて約5分
嵐電(京福電鉄)御室仁和寺駅より徒歩約3分
駐車場
駐輪場
有料駐車場あり(500円)
仁王門前に無料駐輪スペースあり

仁和寺の歴史

仁和寺は平安時代光孝天皇が発願し、次の宇多天皇により仁和4年(888年)に創建されました。宇多天皇が出家され初代住職となった最初の門跡寺院として知られています。


創建時の建物は応仁の乱により焼失、現在の建物は国宝である金堂以外は江戸時代の再建。観音堂は2012年から6年かけてを修理し、壁画公開は373年ぶりで一般公開は初めてとなります。修理費用は12億円かかったようです。


今回の観音堂修理で仏像と壁画には何も手を加えていないそうです。

観音堂体験レポート

観音堂内は椅子がたくさん置かれていて僧侶の方による説明を座って聴けるようになっていました。空いている時はいいのですが人が座ると結構空間が狭く感じます。


説明は仁和寺の創建から観音堂修理、安置されている仏像の本尊千手観音とその両側の不動明王、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、後ろの二十八部衆、手前の風神雷神、壁画と一通り説明してくれますので予備知識がなくても大丈夫です。


堂内は観音経を元に構成された空間になっていて、本来は修行道場であるため一般には公開していないとのこと。この公開が終わったらしばらく公開予定はないそうです。

三十三体の仏像

仏像は外陣から見ることになるので残念ながら近くで見ることはできません。しっかり見たい方は望遠鏡が必要です。


特に脇侍の不動明王と降三世明王は前に飾ってある花で見にくくなっていました。本尊千手観音以外は小・中型の仏像なので遠くから細部を見るのは難しいです。


千手観音は前で合掌する手が2本、周りの手が40本×25で1000本を表すそうです。(1本の手で25の世界を救うのだとか。)1000という数字はそのものではなく無限を意味するそうです。


珍しいのが千手観音の脇侍が左に不動明王、右に降三世明王が配置されていることです。多くのお寺を回ったことがある人でもこの組み合わせはなかなか見たことがないのではないでしょうか。

江戸時代に描かれた壁画

観音堂の壁画はこれまで公開されることがなかったため、堂内に光があまり入らず江戸時代に描かれた壁画がかなり綺麗に残っています。堂内にある蛍光灯は公開のため一時的につけているそうです。


壁画は仏像と違って間近で見ることができます。


描かれているのは観音経三十三応現身(観音様が33の姿に変身して救ってくれる姿)で壁の上の段に観音様の世界に4人の観音、下の段に現世の世界に分かれており(上段4体×8面=32)、須弥壇正面壁の観音様と合わせて33体の観音様が描かれています。


そして須弥壇背面の壁には六観音と六道の世界が描かれています。
その中でも如意輪観音と准胝観音が模様などが細かく綺麗だったので実際に目で確認してもらいたいです。

写真:公式ガイドブック

公式ガイドブックに壁画は全て掲載されていますが実物の方がはるかに美しいのでじっくり見てもらいたいです。みなさんが説明を聞いている最中であれば壁面はゆっくり見て回ることができます。

授与品

授与品チラシ

定番のポストカードやクリアファイル、ブロックメモ、トートバッグなどこのチラシ(最初に渡される手提げ袋に封入)に掲載されている商品であれば現地で買い逃しても後から購入できるようになっています。


ここに掲載されている他にも千手観音・不動明・降三世明王・風神・雷神の5種類の線香などもありました。

公式ガイドブック

公式ガイドブック 500円

次の公開はいつになるのかわからないので観音堂内部の様子を覚えておきたい方や、仏像・壁画のことを詳しく知りたい方はこの冊子を買うことになります。

500円の冊子にクオリティを求めてもいけないのかもしれませんが掲載されている壁画の写真が黄味が強く暗め、実際に見た壁画の方が鮮やかで綺麗だったので少し残念でした。

上で掲載したチラシ15の観音堂三十三躰写真帖2,000円は写真は綺麗なのですが縦14×横7cmと手のひらサイズで小さく、細いところまで見たい人にはおすすめできません。

仁和寺観音堂の限定御朱印

御朱印

御朱印は書き置きのみ 5種類 各500円

御朱印帳に書いてもらうことはできません。左から雷神・不動明王・千手観音・降三世明王・風神の5種類です。

2020年 国宝 薬師如来初公開

霊宝館にて国宝の薬師如来坐像が2020年の春・夏・秋の3期にわたり初公開されるようです。美術館などでは公開されていることはあったのですが仁和寺では初めてのようです。


この像はとても小さい仏像で、造りがかなり細かく仏像彫刻の超絶技巧を見ることができます。見たことのない方、興味のある方は一度見てみてはいかがでしょうか。その細かさに驚くかと思います。

世界遺産仁和寺に宿泊すれば近くの妙心寺や龍安寺、金閣寺などの観光もスムーズです。