【平等院の藤の花】7分咲きと見頃の比較と、写真撮影の方法を徹底解説

平等院鳳凰堂と藤の花

京都の桜のシーズンが終わって少し観光客も落ち着いた頃にやってくるのが藤の花の開花。


京都で最も有名な藤の花といえばやはり平等院の藤の花になるかとおもいます。


一度はきちんと写真に収めてみたいと思い開花しているうちに写真撮影に出かけました。


実際に行ってみて経験したことを詳細にまとめたので、平等院の藤の花をこれから写真に撮ってみたい方の参考になれば幸いです。


尚、私は写真のプロではないですし、アマチュアでも写真初心者寄りです。


写真は全てCanonの一眼レフ、エントリー機で撮影しています。レンズもいいものではありません。


写真のクオリティーに関してはご容赦ください。


写真は平等院の藤の花が7分咲きの頃の2022年4月20日と、見頃の2022年4月25日の2日撮影しました。

平等院と藤の花

平等院の藤の花

【7分咲き】2022年4月20日撮影

京都府宇治市にある世界遺産平等院は、藤原道長の別荘を子の藤原頼道が平安時代の終わり頃の1052年に寺へと改めたもの。


藤の花は藤原氏の家紋にも使われている花で、平等院も藤原氏のお寺。


平等院の藤もおそらくそのような関係から境内に植えられているものだと思われます。

藤がある場所

平等院藤の花マップ

写真 : 平等院リーフレット

平等院には3箇所藤があります。


表門前、南門前、そして一番有名な樹齢280年「砂ずりの藤」ともいわれる藤は庭園内にあるもの。上の写真の一番太い赤枠で囲んだ藤棚と書かれた場所にあります。


平等院の藤の種類は2種類あり、表門前にあるにはヤマフジという種類。垂れ下がらず花房が丸まった形をしていることから通称だるま藤とも呼ばれるそうです。


平等院の庭園にある藤は、一般的によく知られている花が垂れ下がるノダフジという種類。

平等院庭園のノダフジを見るには、拝観料600円が必要です。

北門前、南門前の藤は平等院の中に入らなくても外で見ることができます。


開門よりだいぶ早く着いてしまってやることがない場合こちらの藤を撮影するのもよいかと思います。

いつ行くべきか

ここからは平等院庭園のノダフジに絞って情報をまとめています。

ノダフジの見頃はその年によっても変わるでしょうが1週間程度。

平等院の公式ホームページで藤の花の開花情報が更新されています。

藤の花は上から下へと順に開花していきます。


いっせいに満開になってくれれば華やかなのですが、開花は上から下へ徐々に進み下の方の花が咲く頃には上の方の花がだんだん傷んでいきます。


自分はどの状態で撮影したいかを決めて行く必要があります。

7分咲き 花房の長さ70〜90cm

平等院藤の花7分咲き

2022年4月20日撮影

平等院公式ノダフジの開花情報、花房の長さ70〜90cmの時に撮影したものです。


まだ7分咲きといったところでしょうか。まだ下の方の花が咲いておらず、緑の縦ラインが目立ちます。


しかし傷んでいる花がないので見る分には綺麗です。


なるべく傷んでいない状態を撮影したい場合は、7分咲きくらいで行った方が綺麗な藤の花を撮影できます。


まだ観光客もいっぱいではなかったので、画角に人が入らない写真も撮影することができました。

見頃 花房の長さ80〜110cm

平等院藤の花見頃

2022年4月25日撮影

平等院公式ノダフジの開花情報【見頃】花房の長さ80〜110cmの時に撮影したものです。


見頃になり下の方の花もだいぶ開花しています。それと同時に上から傷みはじめている所や、傷んでいる房がちらほらあります。


少しくらい傷んでいても見頃の華やかな状態が撮りたい、または遠くから撮るので気にならない場合は見頃のときに行くほうがいいと思います。


観光客は見頃になってからの方が多いように感じました。やはり皆さん情報を見て見頃になってから見にくるようです。

ノダフジの藤棚に近いのは平等院表門

平等院表門

平等院の入口は表門と南門がありノダフジの藤棚に近いのは表門

赤くて昔風の門が表門(上の写真は表門の裏側)。近代的なのが南門(南入口)です。


間違って南門に並ばないように。

平等院へのアクセス

平等院へのアクセスは公共交通機関(電車)の利用が便利です。


自動車の場合は駐車場代がかかります。

電車の場合

電車の場合はJR宇治駅より京阪宇治駅が近く、そこからは徒歩で数分あれば表門へ到着します。

JR宇治駅から徒歩の場合もそこまで時間の差はありません。JR宇治駅から徒歩の場合はこちら

自動車の場合

平等院には参拝者専用の駐車場がありません。

自動車やバイクの場合は平等院周辺の駐車場に停めることになります。


それぞれ特徴の異なる3つの駐車場を紹介します。

①表門に最も近い宇治川パーキング

平等院表参道の横にあるパーキングです。


この宇治川パーキングが最も平等院の表門に近いですが、道が狭く駐車場も狭いです。


平等院開門前の時間は人通りも少ないですが、開門すると観光客が増加し人通りがかなりあるので車を出すのに気を使います。

駐車料金
【月〜金曜】8:00〜20:00 30分 200円
【土・日・祝】8:00〜20:00 30分 300円 

②次に近いブーブーパーク平等院蓮華1コインパーキング

平等院参道の南側の通りにあるブーブーパーク平等院蓮華1コインパーキング。


近さでは宇治川パーキングに負けますが車の停めやすさではこちらの方がいいと思います。


平等院表門までの距離は誤差なのでこちらに駐車する方が安全です。


上限があるので駐車時間を気にしなくてもいいのがこちらのいいところ。

駐車料金
8:00〜18:00 30分 200円
入庫後24時間最大 800円

③最も駐車しやすい宇治駐車場

車の駐車もしやすく、バイクの駐輪も可能ですが営業時間が8:30から。

平等院の開門直後をねらいたい場合は、営業時間が同じ8:30からなので不向きです。しかも宇治駐車場はノダフジの藤棚がある場所から遠い方の南門側にあります。


GW期間は8:00から営業しているようです。営業時間は変更があるようなので詳しくは公式ホームページをご確認ください。


とりあえず平等院の藤の写真が撮れればいいという場合はこちらの駐車場が一番いいと思います。

駐車料金
【普通車】700円
【単車】300円

開門前に並ぶ

観光客を写真になるべく入れたくない場合は、平等院の開門直後をねらうのがベストです。

平等院は庭園だけ朝の30分早く見ることができます。

鳳凰堂の内部拝観受付・鳳翔館・集印所は9時からの開始。

言うなれば朝の30分が写真撮影のゴールデンタイムとなります。

私が行った時は平日でしたが開門前にすでにカメラを持った方が数人並んでいました。平日だからまだ数人だったのかもしれません。朝一から団体の方も並んでいました。


一番乗りの方は開門と同時にダッシュしていました、やはり一般人が誰も写り込まない写真を撮りたい場合この方法しかありません。

平等院鳳凰堂と藤の花の撮影

平等院鳳凰堂と藤の花

【見頃】2022年4月25日撮影

平等院の藤のシーズンに誰もが写真に収めたいと思うのが鳳凰堂と藤を一緒に撮影したもの。


開門直後なら観光客が入らない写真が比較的撮りやすいです。


その時間帯を過ぎると有名観光地だけに団体客や修学旅行生、一般の観光客がどんどん押し寄せます。人が写り込まない写真を撮るのがどんどん困難になります。

太陽の位置と動き

平等院太陽の位置と動き

どんな光でも撮れるという人は別ですが、逆光での撮影が苦手な人のためにざっくりとした太陽の動きと、朝・昼・夕方の太陽の位置の図をのせておきます。


鳳凰堂は正面から撮影する場合朝は順光、お昼ごろはサイド光、夕方の時間帯になると逆光になります。


藤棚の方から鳳凰堂を入れて撮る場合朝はサイド光になり、昼頃には逆光になります。おすすめは朝の時間帯のサイド光での撮影です。

ベストポジション

鳳凰堂と藤を同じ画角に入れたい場合、撮影する場所はだいたい決まってきます。


上の図の赤い部分が写真撮影のベストポジションになります。

ノダフジの藤棚の南東の角。ここからは藤ごしに鳳凰堂を見ることができます。

カメラマンが集まっているので初めて平等院の藤の花を撮影しに来た人でもすぐわかると思います。

お決まりの構図になってしまう理由

平等院鳳凰堂と藤の花

【見頃】2022年4月25日撮影

鳳凰堂と藤の花が同じ画角に収まる場所には周りに柵やベンチがあったりして、広く撮りたいけど邪魔なものがあって、自然と画角が狭くなってしまいます。


自分も含め皆さん柵の内側にカメラやスマホを入れて撮影をしています。


インスタグラムにあげられている鳳凰堂と藤の花を撮影した写真の構図がほとんど同じなのはこのような理由から。


他の人と違う写真が撮りたい場合は望遠レンズなどを用意した方がいいかもしれません。

目撃、遭遇したトラブル

世界遺産、有名観光地の平等院だけあって藤の花が撮りたいカメラマンは多いです。


ノダフジの藤棚の周りの通路は狭く、そこに撮影に必死になるあまり荷物を置いたりする人がいます。このような行為に対して怒っている人がいました。


撮影できるわずかなスペースに荷物を置くのはよくありません。荷物は最小限かリュックなどで行ったほうがいいと思います。

三脚問題

2022年平等院の藤のシーズンに2回訪れて、2回とも遭遇したのが三脚のことで揉めている人たち。

平等院側からはノダフジの藤棚があるエリアでの三脚禁止とはいわれていません。

このことから三脚を置いて撮影する人とそれを嫌う人とのトラブルが生じていました。


「三脚邪魔なんだけど」…「使用禁止とは書いてない」


どちらの言い分も正しいのは正しいのですが、通路が狭く人が行き交う場所なので三脚を立てられると明らかに邪魔になります。


手持ちで撮れるなら手持ちで撮影した方がトラブルに巻き込まれて嫌な思いをすることから避けられます。

トラブルを起こさないためにも三脚は持ち込まない方がいいです。

このトラブルが続くといずれ三脚禁止になるでしょう。

平等院の藤の花、撮影を終えて

平等院藤の花見頃

藤の花だけを撮影するならそれほど難しくはありませんが、鳳凰堂と一緒に藤の花を撮りたいとなると難易度がかなり上がるようです。


今回の撮影では鳳凰堂にかかるいい位置にある花の下の方がなかなか開花せず、見頃になってもいい感じにはなりませんでした。結果的には天気の関係もあって7分咲きの時に撮影した写真の方がいい仕上がりになりました。


撮影中に聞こえてきた常連さん達のお話では今年は藤のボリュームが少ないとのこと。


天気、花の開花具合、人の流れとどれも自分でコントロールできるものではないので皆さんベストな1枚を撮影するために何度も通っているんだなと思いました。


これから、または来年撮影してみたいと思った方も手持ちの機材を整えて平等院の藤の花の撮影に挑んでみてください。

平等院基本情報

平等院

◆拝観時間
〈庭園〉午前8時30分~午後5時30分(受付終了 午後5時15分)
〈鳳凰堂内部拝観〉午前9時30分~午後4時10分 ※受付時間午前9時〜
〈鳳翔館・ミュージアムショップ〉午前9時~午後5時
〈集印所〉午前9時~午後5時


◆拝観料
一般 600円 中高生 400円 小学生 300円  ※鳳凰堂内部拝観は別途300円


住所 : 〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
電話 : 0774-21-2861


[ アクセス ]
JR「宇治駅」・京阪「宇治駅」より徒歩10分
駐車場 : なし

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