【京都紅葉の名所】カメラで撮りたくなる蓮華寺 紅葉シーズンの拝観と御朱印

蓮華寺の紅葉

京都の北部を流れる高野川の上流、三千院へと向かう国道367号線沿いにある蓮華寺は洛北の紅葉の名所です。


京都の中心部から離れた場所にある小さなお寺で、京都駅からのアクセスはあまり良くありませんが秋の紅葉シーズンはたくさんの人が訪れます。


境内にはモミジの木が多く植えられており、11月中旬から下旬くらいまで美しい紅葉を楽しむことができます。山門をくぐったらすぐに出迎えてくれる真っ赤なモミジや整えられた庭園の紅葉は、思わずカメラに収めたくなる美しさです。


この記事では2020年紅葉シーズンに蓮華寺を訪れた時のモミジの色づき具合や写真撮影のポイント、拝観内容と御朱印についてまとめています。

紅葉の写真はすべて2020年11月17日に撮影したものです。

山門入ってすぐにあるモミジは例年より早く紅葉の見頃を迎え、書院東側にある庭園の紅葉のピークはもう少し先になりそうでした。

蓮華寺基本情報

寺 名帰命山 蓮華寺(れんげじ)
拝観時間午前9時~午後5時
拝観料大人400円 中学生以下無料
拝観場所書院・庭園・本堂など
宗 派天台宗
御本尊釈迦如来
アクセス電車 : 叡山電車「三宅八幡駅」下車、徒歩約10分 
バス : 都バス「上橋」下車、徒歩約1分
駐車場・駐輪場自家用車6台分

2020年11月17日の訪問時はコロナの影響でお寺のトイレは使用できなくなっていました。尋ねたところ近くに公共のトイレはないようなので行かれる方は注意してください。

蓮華寺の歴史

蓮華寺は元現在の京都駅付近にあった浄土教系の寺で、応仁の乱(1467〜1477年)の後荒廃していたのを江戸時代の1662年加賀前田家の老臣、今枝民部近義(いまえだみんぶちかよし)が祖父今枝重直(いまえだしげなお)の菩提を弔うために上高野に再興しました。


開山は延暦寺の僧、実蔵坊実俊(じつぞうぼうじっしゅん)とされています。


近義が蓮華寺を再興する際には詩人で書家の石川丈山・狩野派の画家の狩野探幽・朱子学者の木下順庵・黄檗宗の開祖の隠元など当時の著名文化人が協力しています。

拝観内容

蓮華寺を訪れたのは平日の朝10時前くらいでしたがすでに拝観者がそこそこいました。時間が経つにつれ人は増え、団体の方も来られていました。小さなお寺なので京都の紅葉の穴場かと思っていたのですが、すでにかなり知られているようです。


紅葉の時期の蓮華寺でなるべく人が入らない写真が撮りたい場合は開門直後などなるべく早い時間がいいようです。小さいお寺ですので入口(山門)周辺は混雑しやすいです。


また拝観受付時にはお寺の方から書院から本堂へ向かう時スリッパを履いたら写真は撮らないでくださいと注意があります。

蓮華寺の写真撮影できる場所は決められていますので、ルールを守って写真撮影をしてください。

山門から庫裏までの参道

蓮華寺参道

こじんまりとした山門をくぐるとすぐに素晴らしい景色が出迎えてくれます。


モミジの他にイチョウの大木もあり、散ったイチョウの葉が黄色い絨毯のようになっていました。

山門から庫裏までの参道エリアは自由に写真を撮って構いません。ただし一脚・三脚・自撮棒等は禁止されています。

狭いスペースではありますが鮮やかな紅葉の美しさに圧倒されます。


参道の左右には石仏・井戸・鳥居・鐘楼・土蔵などが並んでいます。

井戸・鳥居・鐘楼

蓮華寺参道

山門を入って右側には井戸・鳥居・鐘楼が並んでいます。

書院から見た庭園も綺麗でしたが、紅葉の美しさは山門入ってすぐのここが一番綺麗でした。紅葉の撮影スポットになっており、なかなか他の拝観者が入らない写真を撮るのが難しい場所でもあります。


ここにあるモミジは2019年より色づきが早かったようで、2020年はまだ11月中旬でしたがもう真っ赤に色づき見頃になっていました。いつもはイチョウの葉が散る11月中旬頃境内のモミジがだんだん色づいてくるそうです。


この場所に鳥居があるのは奥に稲荷社があるためだと思われます。ここからは入れませんが書院から行くことができ、本堂右側に稲荷社があります。

鳥居の右側にある鐘楼は禅風の様式で中にある鐘の裾が波状になっているのが珍しく、宇治の萬福寺にある鐘と同じ形をしています。

石仏

蓮華寺石仏

山門を入って左側には無数の石仏が置かれています。

こちら側は石仏と苔とモミジでちょっと渋い感じになっています。


石仏は昔河原町通を走っていた路面電車を通す工事の際に地下から出てきたもの。


土の中に埋もれていた石仏が工事で掘り出されてそれが蓮華寺に置かれています。正確にはわからないようですが300体はあるそうです。

蓮華寺地蔵菩薩

中央には地蔵菩薩が安置されています。

土蔵

土蔵はかつて寺子屋として利用されていたもの。

内部の公開はされていませんが、当事ここで学んだ子供達の落書きが残されているそうです。女の子の字もあり男女共学だったと推測されています。

書院・庭園

蓮華寺庭園

参道から庫裏へ上がり阿弥陀三尊像(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)が安置されている部屋を進むと書院です。


書院東側には池のある庭園があります。ここのモミジはまだ緑の部分もあり、紅葉の見ごろはもう少し先のようでした。

蓮華寺の庭園は書院からの眺めを楽しむ池泉鑑賞式庭園です。

池の周りを歩ける池泉回遊式庭園とは違い、書院から見える景色を楽しむ庭園になっています。この庭園は京都の紅葉の撮影スポットとして知られており、紅葉のピーク時は額縁に入った真っ赤な庭園が撮影できます。

庭園の写真は書院の中からのみ撮影可能です。

動ける範囲が限定されるので、庭の奥や部分的に撮りたい場合はズームレンズや望遠レンズがあった方が撮影の幅は広がるかと思います。私が蓮華寺を訪れた時もレンズ交換をしている人を何人か見かけました。


書院は広いので混雑している時以外はレンズ交換などしていてもそれほど他の人の邪魔にはなりません。


庭園の池には晴れの日だと南側にある本堂の影がくっきりと落ちるので、くもりの方が落ち着いた雰囲気の庭園の写真が撮れるかと思います。

蓮華寺庭園

作庭者ははっきりとはしていませんが、石川丈山か開山の実俊ではないかと伝えられています。


手前には舟の形をかたどった舟石を置き、後ろの亀島には石橋が架かっています。さらに後ろには灯篭や石碑もありますが書院からだとあまり見えません。

書院の北側にはつくばいとツワブキ。池の周りの苔と紅葉も綺麗です。水面に反射したモミジも撮影することができます。

蓮華寺の庭

書院から本堂へはスリッパをはいて向かいます。

スリッパを履く(庭に降りる)と写真撮影は禁止になっています。

写真左の板の上を歩いて本堂裏側へと進みます。板の上からは書院からは見えなかった庭園の奥にある石碑や灯篭が見えます。


大きな亀の背に立つ3メートルほどの石碑には今枝近義の祖父、今枝重直の一代記が刻まれています。

本堂

蓮華寺本堂

写真は書院から撮った本堂の裏側。庭へ降りると写真は撮れないので本堂正面や本堂前にある蓮華寺型灯篭、稲荷社などは撮影することができません。


本堂正面にかかる寺額は石川丈山の筆。建物は黄檗禅の様式で本堂前面の扉にはセミの形をしたおもしろい金具があります。


本堂前の庭も苔の緑と紅葉の赤のコントラストが美しく、綺麗に整えられていました。

本堂内部

中央 : 本尊釈迦如来坐像(15世紀初期)

高さ約60cmの金銅仏の坐像で螺鈿厨子(らでんずし)に入っており見ることはできません。


本尊が入っている厨子は寺の歴史より古いもので中国明朝のもの。本尊の公開は厨子を開く時螺鈿が剥がれる可能性があるのでしていないそうです。


須弥壇彫刻は狩野探幽晩年の作。

左側 : 阿弥陀如来尊像(木彫・鎌倉時代)

上品下生(じょうぼんげしょう)の印を結んでいます。台座と光背は江戸時代のもの。

右側 : 秘仏不動明王(15世紀中期)

螺鈿厨子入りで見ることはできません。


螺鈿厨子の模様は豪華な立華図で、右側にザクロの文様で「寿」、左側にビワの文様で「福」の文字がかたどってあり豪華な彫刻も施されています。

天井 : 龍図

天井には龍の絵が描かれています。かつては狩野探幽による龍図が描かれていたようですが明治になって失われ、現在のものは昭和53年に仏師の西村公朝(にしむらこうちょう)によって復元されたものです。

蓮華寺の御朱印

御朱印は庫裏へ入るとすぐにある御朱印受付にて御朱印帳を預け、後から受け取ります。御朱印は御朱印帳に直接書いてもらえます。

蓮華寺の御朱印

瑞光 300円


京都の紅葉スポットについてもっと知りたい場合はこの本が参考になります。


エリアごとに数カ所まとめられており、定番の名所から少しではありますが観光寺院ではない穴場も掲載されています。


加えて京都の秋の歳時記やライトアップ情報なども紹介されており、京都をあまり知らない人には秋の観光ガイドとしても使えます。