
2020年4月8日(水)以前から気になっていた常照皇寺を訪れました。
京都市の中心部からバイクで行ったのですが片道1時間くらいかけていくつかの峠を越え、数カ所のトンネルを抜けて京北ののどかな景色の中をひたすら走ってやっと到着しました。
公共交通期間だと京都駅からバスで約2時間くらいかかり乗り継ぎのローカルバスも本数が少ないのでアクセスが良いとは言えません。
常照皇寺へは車やバイクで行くのがおすすめです。無料駐車場もあります。春のドライブやツーリングに桜の名所に行ってみてはいかがでしょうか。お寺の境内はそこまで広くないので30分、長くても1時間あればお花見を楽しめるかと思います。
常照皇寺は通常公開しているお寺です。いつ行っても拝観することができます。
[ もくじ ]
常照皇寺 基本情報
寺 名 | 常照皇寺(じょうしょうこうじ) |
拝観時間 | 午前9時~午後4時 |
拝観料 | 500円 |
拝観場所 | 方丈・開山堂・舎利殿・庭園など |
宗 派 | 禅宗・臨済宗 天龍寺派 |
御本尊 | 釈迦如来 |
アクセス | 自動車:国道162号線福王子交差点から約45分 バス:京都駅からJRバス「周山」下車 約1時間30分 「周山」から京北ふるさとバス乗り換え約15分 「山国御陵前」下車 徒歩10分 |
駐車場・駐輪場 | 無料駐車場あり(トイレは駐車場だけにしかありません) |
常照皇寺の歴史
室町時代前期の1362年に北朝初代の光厳法皇(1313〜1364)によって開かれた皇室ゆかりの禅宗寺院です。一説には天台宗系の成就寺という廃寺を改めたと伝えられています。戦国時代に兵火にあいましたが、後に皇室の寄進等により寺を復興しました。
拝観内容
常照皇寺は京都市の中心部からかなり離れているため桜のシーズンでも観光客でいっぱいということもなくゆったりと拝観したりお花見を楽しむことができます。
拝観順路は特に決まってないようです。玄関の拝観受付で拝観料を支払い方丈から先に見る場合は靴を脱いで、庭園から先に見る場合は靴を履いたままの玄関の横から庭園に出れるようになっています。桜のシーズンは庭園から見てもいいかもしれません。
方丈

茅葺きの屋根が趣のある方丈。禅宗のお寺の方丈は6つの部屋が襖で区切られていることが多いですが常照皇寺の方丈は襖が全て取り払われていて一つの大きな空間になっておりとても開放感がありました。
方丈の前庭には御車返しの桜がありますがほとんど蕾で開花するのにもうしばらく時間がかかりそうです。また方丈の裏側にも土を高く盛った方丈庭園があります。
広い空間の中央に仏像が棚の上にお祀りされていました。このような小さな空間に仏像が配置されているのはあまり見たことがありません。
方丈からは庭の九重桜を眺めることができます。建物の中から見る桜もとても綺麗で通路に座れば穏やかな春の日差しと風も感じられ、しばし時間を忘れてゆっくりと眺めていました。
開山堂(怡雲庵)

怡雲庵(いうんあん)と書かれた扁額がかかる開山堂。方丈より廊下で繋がっています。皇室ゆかりのお寺だけあってお堂の中は瓦敷きの立派な内部空間で特に写真撮影禁止という張り紙もなかったので写真を撮らせてもらいました。
堂内には小型ながらもたくさんの仏像が天井近くに囲むように配置されていました。右側の写真一番奥に安置されているのは開山の光厳上皇像。
庭園 3本の桜の名木
常照皇寺には桜の名木が3本ありますがそれぞれ開花時期が異なるようで私が訪れた2020年4月8日時点では九重桜が散り始め、左近の桜が咲き始め、御車返しの桜がまだ蕾でした。
開花の順番は九重桜→左近の桜→御車返しの桜といった感じでしょうか。
九重桜か散ってしまっても、もう少しの間は常照皇寺の桜は楽しめそうです。
1.九重桜(ここのえざくら)

国の天然記念物に指定されてる桜。少し散り始めていましたがまだ見ることができました。桜のピンクと苔の緑のコントラストが美しさを引き立てています。
2.左近の桜(さこんのさくら)

御所から株分けした桜。開山堂の前にあります。2020年4月8日時点ではまだ開花し始めたところで、満開までにもう少し時間がかかりそうでした。
3.御車返しの桜(みくるまがえしのさくら)


方丈の前庭にある桜で一重と八重が一枝に咲くそうです。
咲いていれば華やかだったでしょうが2020年4月8日時点では蕾で花はごく一部にしか咲いていませんでした。
写真:常照皇寺パンフレット
舎利殿


九重桜の後ろ側にある舎利殿の中にもたくさんの仏像あり、開山堂とはちがってざっくりと置かれていました。
欠けている部分などがあり痛々しく感じる仏像もありました。
常照皇寺の御朱印
御朱印は拝観受付にまず御朱印帳を預けて拝観後に受け取るスタイルです。

光厳上皇(こうごんじょうこう) 300円
御朱印帳に書いてもらえます。