【京都】大聖寺7年ぶりの公開2020年京の冬の旅【御朱印と拝観内容】

大聖寺玄関

2020年3月6日(金)第54回京の冬の旅にて特別公開されている大聖寺を訪れました。平日ですがそこそこの人が拝観に来ていました。

通常非公開のお寺で滅多に公開されることがありません。京の冬の旅では2013年以降7年ぶりの公開となります。


大聖寺は地下鉄烏丸線の今出川駅2番出口の階段を上がると左側にすぐ門が見えるので初めての方も迷うことはないと思います。

建物内は庭園も含めて全て撮影禁止でした。また建物内にトイレはありません。
公開期間が3月1日(日)〜18日(水)と短いので行ってみたい方は注意してください。

第54回 京の冬の旅 大聖寺基本情報

公開場所大聖寺(だいしょうじ) 旧御寺御所(きゅうおてらのごしょ)
公開期間2020年3月1日(日)〜 3月18日(水)
時 間午前10時~午後4時30分(午後4時受付終了)
拝観料大人600円、小学生300円
公開内容本堂・書院・庭園
源氏物語図屏風
望月玉川の襖絵
明治天皇の御椅子・御所人形など
宗 派禅宗・臨済宗
御本尊釈迦如来
アクセス地下鉄烏丸線「今出川」駅、2番出口からすぐ
駐車場・駐輪場なし

大聖寺の歴史

大聖寺は室町幕府三代将軍の足利義満が造営した「花の御所」の跡地に建っており、光厳天皇の妃であった無相定円禅尼(むそうじょうえんぜんに)が亡くなった後その住まいであった花の御所内の「岡松殿」を寺にしたのが始まりとされています。


大聖寺という寺の名前は無相定円禅尼の法名に因んでいます。


天皇家と縁の深い禅宗の尼門跡寺院で、歴代皇族の女性が入寺して住職を務めていました。天皇から「尼門跡第一位」の綸旨(りんじ)を受けた格式高い寺院で「御寺御所」とも呼ばれています。

拝観レポート

今回拝観できるのは主に本堂と書院の2箇所、はじめに本堂を見て次に書院へ行くのが順路になっています。庭園には下りることができないので建物内から見ることになります。


書院へ向かう途中の部屋にお土産を販売するコーナーがあり絵葉書や風呂敷、尼門跡寺院を紹介する本などが販売されていました。

本堂「貴人の間」

大聖寺本堂貴人の間
写真:第54回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開ガイドブックより

本堂は1943年に東京の青山御所から移築された建物です。部屋が3つあり左の部屋は閉じられていて中央の部屋にご本尊の釈迦如来を安置、右の部屋が「貴人の間」となっていました。


ご本尊の釈迦如来は確認することができませんでした。説明されている方が見ることができませんと言っていたので見れないものだと思います。実際かなり下の方からのぞき込んでみましたが仏像らしきものがあるのかわかりませんでした。


右の部屋の貴人の間(きにんのま)正面には華麗な「瑞鳥瑞花」が金地に描かれています。上の写真にある掛け軸はなく壁一面見れるようになっていました。
部屋の左には六曲一双の「源氏物語図屏風」の左側、第二十九帖行幸(みゆき)が描かれてたものが置いてあります。貴人の間に入ることはできないので斜めから見るしかなく、絵の全体がどのようになっているのかはわかりませんでした。


また部屋の手前には上の写真にはないもので、明治天皇が寝具にして亡くなるまで使用していたいたといわれる「雪中行軍之図」の一部が展示されていました。


障壁画は貴人の間だけしかなく、本堂全体はシンプルで簡素なつくりに感じました。しかし襖の引き手などの装飾は細かく御所らしさを感じるものがありました。

庭園(京都市指定名勝)

1697年に明正天皇の河原の御殿から材料を移して作庭されたと伝えられています。江戸時代中期の記録が残るすぐれた意匠の庭園として京都市指定名勝になっています。


東西方向にのびた枯流れ(かれながれ)を中心とする枯山水庭園で、石組みなどはなく平面的な苔庭に松・桜・紅葉・椿などが植えられています。


書院前には幼くして寺に入る皇女に合わせて背の低い藤棚が作られており、その横にある菊の紋入りの瓶の中には「雲井の鶴」という杜若が咲くそうです。

大聖寺庭園

写真の左下が小石で水の流を表した枯流れ、奥の石橋の後ろには4本足の珍しい形をしたかんざし灯篭が置かれています。

写真:第54回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開ガイドブックより

庭園は紅葉の葉が落ちていてまだ冬の寂しい感じがあり、赤と白の椿が少しだけ咲いていました。書院の前には桜の木があるので見ることはできませんが春には綺麗な庭の景色になりそうです。

書院「宮御殿」

大聖寺書院
写真:第54回京の冬の旅看板より

「宮御殿」とも呼ばれる書院は天明の大火(1788年)で焼けた後再建されたものだそうです。ここには明治天皇が東京へ行くまで京都御所で使っていた御椅子と洋風の御所人形が置かれいました。襖絵は江戸後期の絵師・望月玉川(もちづきぎょくせん)、鈍い金地に鹿や鶴、鶏などの動物の絵が描かれています。

源氏物語図屏風常夏

書院には本堂にもあった六曲一双の「源氏物語図屏風」の右側、第二十六帖常夏(とこなつ)が描かれてたものが置いてあります。

写真:第54回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開ガイドブックより

書院奥の部屋には宝物がたくさん展示されていました。豪華に装飾された生活道具、装束や敷物などどれも手の込んだものでした。


「女房奉書」という天皇側近の女官が勅命を受けて書いた文章も展示してありました。雁行ちらし書きという斜めに段々と流れるように大・中・小の文字が配置されており、独特な見せ方がおもしろい文章でした。大きい文字から小さい文字へと順に読んでいくそうです。女性らしい柔らかく優雅な書体で書かれていました。

大聖寺の御朱印

大聖寺の御朱印は釈迦如来と書かれたもの1種類。書き置きのみの対応となっており、拝観受付で頂くことができます。大きいサイズの御朱印帳より少し横幅が長いです。

大聖寺御朱印

大聖寺の御朱印
釈迦如来 300円 書き置きのみ

御朱印帳には書いてもらえません。


主に関西の寺や神社を巡る神仏霊場の京都18番。

大聖寺御朱印所案内看板

今回の特別公開は書き置きのみでしたが、案内看板が出ているので通常時であれば 御朱印帳に直接書いてくれるのかもしれません。