[京都山科]毘沙門堂門跡、2022年10月秘仏本尊ご開帳特別拝観と御朱印

毘沙門堂門跡本殿

京都市山科区にある紅葉の名所としても有名な門跡寺院、毘沙門堂門跡の秘仏本尊の毘沙門天が2022年10月の4日間に限り特別公開されています。


天台宗の開祖、最澄の1200年遠忌や毘沙門天に縁の深い寅に合わせて寅年の今年2022年もともとは10月2日(日)〜16日(日)まで公開されるようでしたがコロナの感染拡大を鑑みて中止。

日にちは短縮され2022年10月2日(日)・3日(月)・4日(火)、数日あいて16日(日)の4日間のみ特別公開となりました。

この記事では前回の公開から24年ぶり2度目となる毘沙門堂門跡の秘仏本尊公開の様子をお伝えします。


知らなかった、10月前半は行けなかったという人は10月16日(日)が最後のチャンスです。
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

通常の拝観時間とご開帳特別拝観の受付時間は異なるので注意が必要です。

毘沙門堂門跡、秘仏本尊毘沙門天ご開帳基本情報

寺 名毘沙門堂門跡
拝観時間午前9時~午後5時(午後4時半受付終了)
※12/1〜2月末日 午前9時~午後4時半(午後4時受付終了)
特別拝観
受付時間
【2022年10月2日・4日】 午前10時~午後3時20分(受付終了)
【2022年10月3日】 午前11時~午後3時20分(受付終了)
【2022年10月16日】午前10時~午後2時20分(受付終了)
拝観料ご開帳特別内陣拝観1000円 ※通常拝観込み
宗 派天台宗
御本尊毘沙門天
アクセスJR「山科駅」・市営地下鉄「山科駅」・京阪「山科駅」より徒歩約20分
駐車場・駐輪場無料駐車場あり
御開帳特別拝観受付時間

コロナ感染拡大防止のためか毘沙門堂門跡公式ホームページやSNSにも御本尊ご開帳のことは掲載されていません。


お寺駐車場の門に公開日時が告知されているのみです。

毘沙門堂門跡の歴史

毘沙門堂門跡出雲寺扁額

毘沙門堂は京都市上京区にある現在の相国寺付近にあったとされている、出雲寺(いずもじ)というお寺に起源をもちます。


出雲寺から後に毘沙門堂となり移転や再建を繰り返しながら

現在の山科の地に再建されたのは江戸時代の1665年。元々は今も近くにある安祥寺の土地でした。

その後、後西天皇の皇子・公弁法親王が入寺されたことにより門跡寺院となり、現在も天台宗京都五箇室門跡の一つとして格式の高いお寺です。本殿には今も出雲寺の扁額が掛かっています。

秘仏本尊毘沙門天の特別公開

今回の特別公開では本殿の内陣に入り、秘仏本尊の毘沙門天を間近で見ることができます。


特別拝観料1000円と少し高いですが、

御本尊の公開は前回の1998年から24年ぶりの公開

ということで見たい人もいるのではないでしょうか。


拝観料を払うとパンフレットがもらえ、ポストカードが付いてきます。

毘沙門堂門跡枝垂れ桜ポストカード

ポストカードは宸殿前庭の樹齢100年を越える枝垂れ桜。

ここからは特別拝観の内容をお伝えしますが

毘沙門堂門跡は建物内の写真が全て禁止されています。よって写真はありません。

通常公開エリアも拝観できますが特別公開のところのみ紹介しています。

本尊毘沙門天ご開帳

毘沙門堂門跡秘仏本尊毘沙門天

仏像ももちろん撮影禁止ですので写真はご開帳記念の御朱印に押されている印です。行けない人や見れない人のためにこんな感じの仏像というイメージだけでも伝わればよいかと思います。


毘沙門天といえば立っている像ばかり目にしていたので、毘沙門堂門跡の御本尊は座っているのが珍しい。


秘仏本尊の毘沙門天は、最澄が比叡山延暦寺の本尊である薬師如来を作った余材で最澄が自作した像として伝わっています。


本殿中央にある宝塔の中に小さな厨子があり、

その中に6・7cmほどの小さな毘沙門天坐像が入っています。内陣に入り、目の前とまではいきませんがかなり近くで見ることができました。

お寺の方の説明では最澄がこの像を桓武天皇に献上し、天皇の冠に入れて祀られていたこともあるとか。しかし毘沙門堂が山科に移ってから祀られたものではないかとも…。伝承はいろいろあるものの、詳しいことは明らかになっていないようです。


ちなみに通常本堂中央に置かれているお前立の毘沙門天は本尊左側に置かれていました。


通常公開のエリアを一通り見た後、帰りにもう一度御本尊を見て帰ろうと思っていたのですが、特別拝観受付時間とは違って

内陣には早めに入れなくなるようで、午後3時前には入れなくなっていました。厨子は閉じられてはいませんが外陣から見ることになり、小さい像なのでほぼ見えません。内陣に入ってじっくり見たい方は午前中に行くのがおすすめです。

霊殿にて釈迦涅槃図公開

毘沙門堂門跡霊殿

2022年の10月から霊殿左側の部屋で大きな釈迦涅槃図が公開されています。


詳細な説明はなかったので作者や時代などは分かりませんでした。かなりきれいな絵だったのでそれほど古いものではないように思います。


その他釈迦の教えをまとめたパネルも置かれています。

毘沙門堂門跡の特別御朱印

今回の秘仏本尊公開を記念して特別御朱印が出されています。書き置きのみの1種類、クリアファイル付きで1000円でした。

【令和4年特別御朱印】秘仏毘沙門天ご開帳記念

毘沙門堂門跡御本尊開帳御朱印

毘沙門天王 1000円(書き置きのみ)

御本尊開帳と書かれた御朱印。授与期間はいつまでかはわかりません。おそらく本尊公開の10月16日までか、なくなり次第終了かと思います。

毘沙門堂門跡クリアファイル

クリアファイル

特別御朱印には霊殿天井に描かれている龍のクリアファイル付きです。書き置き御朱印が収まるサイズ。


毘沙門堂にはこの他にも多数の御朱印と、美しい御朱印帳があります。


毘沙門堂の御朱印について詳しく知りたい方はこちらから、御朱印帳について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。

毘沙門堂門跡

住所 : 〒607-8003 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
電話 : 075-581-0328