【京都無料あじさいスポット2選】見どころは本堂裏!真如堂と智積院

真如堂の紫陽花園

京都にはあじさいの名所のお寺がいくつかありますがそのほとんどは京都の中心部から離れた場所にあり行くのが大変です。そんなに遠くまで足を運べないという方のために観光のついでや散歩の途中に気軽に立ち寄ってあじさいを楽しむことができる京都市内のお寺、真如堂(しんにょどう)と智積院(ちしゃくいん)を紹介します。

真如堂と智積院共に本堂裏に無料で見ることができるあじさい園があります。

あじさいを見るだけなら拝観料は必要ありません。あじさいの名所といわれるお寺と比べれば正直あじさいの数や種類は劣ってしまいますが無料で見れるので十分価値はあると思います。


真如堂と智積院どちらに行くべきかと聞かれたら人が少なく静かにゆっくりと楽しめる真如堂、観光ついでに気軽に写真を撮って楽しむなら智積院といった感じです。個人的なおすすめは真如堂のあじさい園です。以下で真如堂と智積院それぞれの特徴を紹介します。

京都のあじさいが有名なお寺について詳しく知りたい方は下記のリンクからどうぞ↓
【京都あじさいのお寺3選】三室戸寺•善峯寺•柳谷観音楊谷寺の比較とそれぞれの特徴を紹介

【無料あじさいスポット1】穴場の真正極楽寺(真如堂)[京都市左京区]

真如堂本堂

京都盆地の中にある吉田山(神楽丘)にある真如堂。正式には真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)といいますが、通称本堂の名前の「真如堂」と呼ばれています。小高い山の上にある真如堂はちょっとしたハイキングや散歩コースにちょうどよく、気軽に訪れることができる開かれたお寺です。


東西南北に入口があり東側入口はあじさい園に直通しています。西側からは吉田神社から少し山を登ってアクセスしたり、南側からは金戒光明寺から三重塔、会津墓地を通りアクセスすることもできます。北側には京都の夏の風物詩、五山送り火の大文字のある大文字山も見えます。

真如堂境内は無料で見学できます。

本堂の先にある書院と庭は有料です。

真如堂のあじさい園の特徴

真如堂の紫陽花園

真如堂は京都観光の定番エリアからは少し外れるため人が少なく静かにあじさいを楽しめる穴場となっています。本堂の裏にある真如堂のあじさい園の特徴は以下の2点。

・あじさいの種類が多い
・裏山のような自然なあじさい園

いろいろな種類のあじさいを自然な雰囲気の中で見たい場合は真如堂のあじさい園がおすすめです。真如堂あじさい園の見頃は6月上旬〜下旬。

以下で特徴をそれぞれ詳しく解説します。

あじさいの種類が多い

真如堂の紫陽花園

真如堂のあじさい園はいろいろな種類のあじさいがあり無料で見るには十分な数と種類があります。6月上旬にはヤマアジサイやガクアジサイが見頃になり、中旬以降はいわゆる普通のあじさいが見頃になります。

写真は真如堂のあじさい園で見れるあじさいの一部で、この他にも色々な種類のあじさいが咲いています。かなりバリエーション豊で、無料でこれだけの種類が見れるなら十分お得だと思います。

裏山のような自然なあじさい園

真如堂の紫陽花園

本堂裏の昼間でも少し薄暗い場所にある真如堂のあじさい園は裏山を散策するような感じです。自然のなかに咲くあじさいが好きな方は真如堂のあじさい園がおすすめです。

真如堂の紫陽花園

蚊が多いので暑い時期ですができれば長袖・長ズボンで対策をしておいたほうがいいです。

真如堂境内のあじさい

真如堂鐘楼とあじさい

あじさい園ほどの量と種類ではありませんが境内の南側、三重塔横の通路と鐘楼周辺にも少しあじさいが植えられています。

三重塔左の手を洗う所(手水舎)にはあじさいのシーズンになると花がしつらえてあります。

真正極楽寺(真如堂)へのアクセス

JR京都駅から市バス5系統(銀閣寺・岩倉行き)約40分、「錦林車庫前」下車徒歩約8分。

バス停「錦林車庫前」から真如堂へは狭くて暗い東側入口から入り階段を上ればあじさい園に出ます。東側入口はわかりにくい場所にあるので注意が必要です。

写真左は真如堂東側入口。写真右は反対にある西側入口の総門。

真正極楽寺(真如堂)

住所:〒606-8414 京都府京都市左京区浄土寺真如町82
Tel:075-771-0915
【拝観時間】午前9:00~午後4:00(受付午後3:45まで)
【拝観料】大人・高校生500円/中学生400円

【無料あじさいスポット2】観光地に近い智積院[京都市東山区]

智積院金堂

京都駅から東山七条バス停まで約10数分、周辺にある三十三間堂や京都国立博物館からは歩いて行ける距離にある智積院。京都観光の定番エリア、祇園や清水寺も近い距離にあります。


智積院はもともと和歌山県にある根来寺(ねごろじ)の塔頭寺院のひとつで、豊臣家滅亡後に豊臣秀吉が建てた祥雲寺の跡地(現在地)に復興されました。境内は広くて明るく僧侶の方とすれ違うときはほぼ毎回「こんにちは」と挨拶してくれるのが印象的なお寺です。

智積院境内は無料で見学できます。

名勝庭園と宝物館は有料になります。

毎年6月15日は「青葉まつり」年に1度の無料公開日

あじさい園のあじさいが見頃を迎える頃の毎年6月15日、智積院では「青葉まつり」が行われます。


真言宗の開祖、空海と真言宗中興の祖ともいわれる覚鑁(かくばん)の誕生をお祝いする行事で、この日1日限り通常は有料拝観となる名勝庭園と宝物館が無料で公開されます。

通常時は有料エリアの名勝庭園(写真左)と宝物館(写真右)。

智積院のあじさい園の特徴

智積院の紫陽花園

京都観光の中心エリア東山区にある智積院のあじさい園は見頃の休日になると人が多く集まります。可能であれば平日に訪れたほうがゆっくりと見ることができます。金堂の裏にある智積院のあじさい園の特徴は以下の2点。

・整備された明るいあじさい園
・町中の気軽なフォトスポット

整えられた歩きやすい庭園の中で気軽にあじさいを楽しみたい場合は智積院のあじさい園がおすすめです。智積院あじさい園の見頃は6月中旬。

以下で特徴をそれぞれ詳しく解説します。

整備された明るいあじさい園

智積院の紫陽花園

智積院のあじさい園は石畳が敷かれていて歩きやすいです。美しく整えられた庭が好きな方は智積院のあじさい園がおすすめです。


あじさいの見頃は6月中旬になりますが智積院のあじさい園は日当たりがとても良く晴れの日が続くとあじさいの花がしおれてしまい元気がなくなってしまいます。きれいな状態のあじさいが見たいのであれば咲き始める6月上旬の方が花はきれいです。

智積院のあじさい園はよく見かける普通のあじさいがほとんどで、変わった品種とガクアジサイも少しあります。あじさいの種類は真如堂と比べると少ないです。

町中の気軽なフォトスポット

智積院の紫陽花園

無料駐車場のある智積院は大通りから車でアクセスでき、徒歩でも三十三間堂など周辺の観光地からも少し足を伸ばせば数分で到着します。


京都観光の中心と言ってもいい東山区にあるので他の観光地へも行きやすく、あじさいが見頃になればちょっと寄って写真を撮って楽しむことができます。智積院では定期的に写真コンテストが行われているので写真好きの人も集まるようです。モデルさんを連れて撮影しているカメラマンを見かけることもあります。

智積院の紫陽花園

初めて訪れる場合はあじさい園がどこにあるかわかりにくいかもしれません。一番大きなお堂、金堂の後ろに隠れるようにあじさい園があります。


京都のあじさいで有名なお寺はたいがい山の方にありますが、智積院のあじさい園は町の中にあるのでアクセスが簡単で気軽にあじさいを楽しむことができます。

智積院境内のあじさい

智積院境内のあじさい

境内には金堂左手の密厳堂へ向かう階段の前に少しだけあじさいがあります。

ここにあるあじさいもよく見る一般的なもの。珍しい品種はありません。

智積院へのアクセス

JR京都駅から市バス206・208・86・88系統約10分、「東山七条」下車徒歩約3分。

近くの有名観光地、三十三間堂からは歩いて5分。

智積院

住所:〒605-0951 京都府京都市東山区東瓦町964番地
Tel:075-541-5361
【拝観時間】午前9:00~午後4:30(受付午後4時まで)
【拝観料】
[名勝庭園]一般500円/中高生300円/小学生200円
[宝物館]一般500円/中高生300円/小学生200円